今年、日本に初上陸し大反響を得ている00ワインズのシャルドネ、その名もVGW(Very Good White)。アメリカのシャルドネのたっぷりとした豊満なシャルドネとは全く異なる評価通りの素晴らしいシャルドネでした。 薄い透明感のあるレモンイエロー、まるで上質なブルゴーニュを思わせる白い花の香りやフルーツ香、ミネラリーでキリッと引き締まった酸味がこのワインのポテンシャルの高さを物語っています。爽やかさと透明感に溢れた素晴らしいワイン。 時間がたっても、グラスの中でへたることもありません。コシュ・デュリを何度も飲んだ経験がないので比較はできませんが、ムルソーというよりもピュリニー・モンラッシェ寄りかなと感じました。2023.07.06
00 Wines / ダブル・ゼロ・ワインズ
アメリカ、オレゴン州のウィラメット・ヴァレーの生産者!
オレゴン州、ウィラメット・ヴァレーに位置する00 ワインズ(ダブルゼロ・ワインズ)は、2013年にクリス&キャサリン・ヘルマン夫妻によって設立されました。同地区最古のブドウが植わる畑から収穫されるシャルドネ、ピノ・ノワールを使い、少量生産の卓越したクオリティーのワインを造っています。さらに、ブルゴーニュとシャンパーニュでもワインを造るプロジェクトが進行中です。
伝統と革新を融合する00ワインズのワイン造り。ピノ・ノワールはアンフォラを使った醸造・熟成し、シャルドネは「ブラック・シャルドネ」と呼ばれる方法で醸します。これはブルゴーニュの古い伝統的なワイン造りで、ブドウのフェノールを強くプレスすることで抽出し、シャルドネの旨味や熟成ポテンシャルを引き出しています。
既にカルトワインとしてのステータスを手に入れた00ワインズは、リッチなテクスチャーとエレガントなスタイルで、コシュ・デュリのようなスタイルのシャルドネとして、国際市場に認知されています。2019年には、ジェームズ・サックリングが選ぶTOP100ワインの中で、オレゴンのシャルドネで唯一、このワイナリーのワインが選ばれています。
■ブラックシャルドネについて■
一般的に白ワイン造りにおいては、ブドウをプレスし果汁を絞り出す際、「可能な限りゆっくりプレスしジュースのみを抽出(種や皮の成分を抽出しない)、酸化させないよう窒素ガスや酸化防止剤を入れる」この2つを目標にプレスを行い、できるだけ果汁をフレッシュな状態にするよう努力します。
しかしこのブラック・シャルドネの方法で行われるのは真逆のワインメイキング。強い圧力で果汁以外の皮の成分を抽出し、果汁を絞る際も敢えて空気に触れさせます。その際マストの色は、切りたてのリンゴのように茶色みを帯び、最終的には真っ黒なマストになります。この色はまるで酸化しきってしまったワインのようでショッキングな見た目をしていますが、醸造の過程で薄まっていき、ボトリングするまでには通常のワインと同じ色になります。むしろこの方法により熟成過程において酸化しやすい成分を取り除き、ワインが酸化しにくくなり、熟成ポテンシャルを向上させるという研究結果も出ているようです。
さらにワインはこの方法により、このワインだけが持つ柔らかいテクスチャーを持つようになります。ブルゴーニュにおいては、空圧式プレス機の登場以前はブドウを空気に触れさせて絞るのは当たり前のことであり、近代化以前の伝統的手法に回帰したともいえます。00ワインズの製法はこの伝統的製法をより強烈に推し進めて、このブラック・シャルドネという製法にたどり着きました。このワイナリーのスタイルを、ムルソーの著名生産者「コシュ・デュリ」を彷彿させる、という評論家もいます。新樽の比率も20%程と控えめで、澱との熟成によるナッツ香や滑らかなテクスチャーなど、樽以外の要素による豊満さが特徴です。
■スニップ・スニップについて■
ピノ・ノワールの醸造は、「スニップ・スニップ」と彼らが呼んでいる方法を採用しています。房ごと手摘みされたブドウを、はさみでブドウの果粒の部分を切り取り、一つ一つアンフォラの容器に入れていくという、気が遠くなるような手作業で行っています。除梗機があればこの作業も一度に終わるのですが、果実を無傷の状態で仕込むことで、ワインがよりピュアな果実の香りを放つようになります。1つの容器を埋めるのに、10人がかりで1日かかるそうです。アンフォラの中に入れられたブドウは、果粒の中で発酵が始まり、やがて皮を破り自発的に発酵を始めます。
Decanterにて「30 Great US Chardonnays」に選出!
98ポイントの高評価を獲得し、「間違いなく今日アメリカでリリースされている最高のシャルドネのひとつ!」と大絶賛!
「00 WINES」(ダブルゼロ・ワインズ)は、アメリカ、オレゴン州のウィラメット・ヴァレーの生産者。シャルドネ、ピノ・ノワールの新聖地であるこの地で、2013年に設立されたワイナリーです。同地区最古のブドウが植わる畑から収穫されるシャルドネ、ピノ・ノワールを使い、少量生産の卓越したクオリティーのワインを造っています。さらに、ブルゴーニュとシャンパーニュでもワインを造るプロジェクトが進行中です。
伝統と革新を融合する00ワインズのワイン造り。ピノ・ノワールはアンフォラを使った醸造・熟成し、シャルドネは「ブラック・シャルドネ」と呼ばれる方法で醸します。これはブルゴーニュの古い伝統的なワイン造りで、ブドウのフェノールを強くプレスすることで抽出し、シャルドネの旨味や熟成ポテンシャルを引き出しています。
「VGW シャルドネ」は、白い花やオレンジピールに加えわずかに火打石のアロマ。口に含むとフレッシュライムや繊細なヴァニラのフレーヴァーが広がり、快活で引き締まった味わいのワインです。
■テクニカル情報■
地方:オレゴン 白
原産地呼称:ウィラメット・ヴァレーAVA
品種:シャルドネ100%
醸造:4区画のブレンド。破砕後12時間スキンコンタクト、強い圧力でプレスし、12ヶ月フレンチオークで発酵・熟成(20%新樽)、6ヶ月ステンレスタンクで熟成。バトナージュ無し。
00Wines VGW Chardonnay
ダブル・ゼロ・ワインズ ヴィ・ジー・ダブリュ・シャルドネ
生産地:アメリカ オレゴン州
原産地呼称:AVA. WILLAMETTE VALLEY
品種:シャルドネ 100%
アルコール度数:13.7%
味わい:白ワイン 辛口
今年、日本に初上陸し大反響を得ている00ワインズのシャルドネ、その名もVGW(Very Good White)。アメリカのシャルドネのたっぷりとした豊満なシャルドネとは全く異なる評価通りの素晴らしいシャルドネでした。
薄い透明感のあるレモンイエロー、まるで上質なブルゴーニュを思わせる白い花の香りやフルーツ香、ミネラリーでキリッと引き締まった酸味がこのワインのポテンシャルの高さを物語っています。爽やかさと透明感に溢れた素晴らしいワイン。
時間がたっても、グラスの中でへたることもありません。コシュ・デュリを何度も飲んだ経験がないので比較はできませんが、ムルソーというよりもピュリニー・モンラッシェ寄りかなと感じました。2023.07.06
■Decanterにて「30 Great US Chardonnays」に選出!■
98ポイントの高評価を獲得し、「間違いなく今日アメリカでリリースされている最高のシャルドネのひとつ!」と大絶賛!