Roger Hodgson(Vo、G、Key他)、Rick Davis(Vo、Key、Synth、Harmonica他)、John Anthony Heliwell(Horns、Synth、Per、B-vo)、Dougie Thompson(B、B-vo)、Bob Siebenberg(Ds、Per、B-vo)となります。 1979年11月29日月フランス・パリ”Pavillon de Paris”での実況録音からの抜粋となります。 プロデュースはPeter Henderson(後にかのRushの大傑作”Grace under Pressure”等手掛ける)とRussell Hope(ライヴ・サウンドエンジニア)となります。 尚、制作エンジニアはかのBernie Grandmanとなります。
そもそもがRick DavisとRoger Hodgsonの邂逅から始まったバンド。 後にKing Crimsonの歌詞を(故John Wettonと共に)手掛けるRichard Palmer-James(G)等を迎えオランダ人富豪をタニマチとして支援を受け、英国初進出のかの”A&M”(かの名トランぺット奏者Herb Alpert運営のレーベル)と契約。 メンバー交代等紆余曲折を経て二作を制作しますが、鳴かず飛ばず。 オランダ人富豪も手を引き、バンドは創始者の二名を除き空中分解。解散の危機に立たされるものの新メンバーを迎え、再始動。 背水の陣で制作された大傑作”Crime of the Century”が大ヒットとなります。
セルフプロデュースで焦点が定まらなかった二作の反省を経て、グラム時代全盛期David BowieからかのProcol HarumそしてMahavishnu Orchestra等とアート系・ポピュラー系絡みと幅広い分野で実績のあるKen Scottを迎え 制作された大傑作3rd”Crime of the Century”にてプログレ/アート色を残しながらもバンド独自のポピュラー色を上手く打ち出した感がございます。
再びKen Scottを迎えたものの前々作は創作期間があまりに短く”Crime of the Century”用に準備したものの不採用となった楽曲に新たなアレンジを施したものを中心に制作。 ”Crime of the Century”程ではないものの成功は収めますが、創作面がスケジュールの短さで制約され過ぎた事を反省。
かの大傑作「Crime of the Century」から殆ど選曲されており、大成功を収めても尚プログレッシヴ・ロックとしての姿勢を残した感がございます。 現在ではジャンルを超えアルバム再現ライヴが行われる事が珍しくないものとなりましたが、その先駆けと言う感がございます。 今作はライヴ盤とは言え大ヒット作ではございますが、シングルヒットを含めながらも作品指向の楽曲が揃うもの。
当時のアナログ盤の時間制約もあり完全収録は成されませんでしたが(大作主義系楽曲含む)過去作”Crime of the Century”重視もあり、敢えてヒット楽曲を外すという驚きのもの。
商品説明
御存知! 英国ポピュラー系プログレッシヴ・ロック名バンド”Supertramp” 全盛期ライヴ盤 大傑作「Paris」 リマスターSHM-CD仕様二枚組限定盤 国内盤未開封新品でございます。名マスタリング・エンジニア”Greg Calbi”と”Jay Messina”による2002年度リマスターでございます。
CD音量許容範囲目一杯に音を詰め込んだという批判のあったリマスター仕様で幾分リミックス感がございますが、非常に良心的な音質でございます。
(当時かの”Rush”が新作のミキシングで目一杯音量を詰め込んだ事があり、賛否両論がございました。アナログ・マスターの迫力を生かす目的で(マスタリング作業ではございますが)そのやり方を参考にした感がございます
当時は”Loud War”と揶揄されたものでございますが、現在では情報量重視で音が平坦過ぎるとの批判がある現在から見ると非常に良心的な音質の感がございます。
但し、オーディオ機器によりけりでございますが.................................)
内容は言わずもがな。
ラインナップは全盛期。
Roger Hodgson(Vo、G、Key他)、Rick Davis(Vo、Key、Synth、Harmonica他)、John Anthony Heliwell(Horns、Synth、Per、B-vo)、Dougie Thompson(B、B-vo)、Bob Siebenberg(Ds、Per、B-vo)となります。
1979年11月29日月フランス・パリ”Pavillon de Paris”での実況録音からの抜粋となります。
プロデュースはPeter Henderson(後にかのRushの大傑作”Grace under Pressure”等手掛ける)とRussell Hope(ライヴ・サウンドエンジニア)となります。
尚、制作エンジニアはかのBernie Grandmanとなります。
そもそもがRick DavisとRoger Hodgsonの邂逅から始まったバンド。
後にKing Crimsonの歌詞を(故John Wettonと共に)手掛けるRichard Palmer-James(G)等を迎えオランダ人富豪をタニマチとして支援を受け、英国初進出のかの”A&M”(かの名トランぺット奏者Herb Alpert運営のレーベル)と契約。
メンバー交代等紆余曲折を経て二作を制作しますが、鳴かず飛ばず。
オランダ人富豪も手を引き、バンドは創始者の二名を除き空中分解。解散の危機に立たされるものの新メンバーを迎え、再始動。
背水の陣で制作された大傑作”Crime of the Century”が大ヒットとなります。
プログレッシヴ・ロック・バンドとは言え元々ポピュラー感が強い音楽性を有していたこの”Supertramp”。
セルフプロデュースで焦点が定まらなかった二作の反省を経て、グラム時代全盛期David BowieからかのProcol HarumそしてMahavishnu Orchestra等とアート系・ポピュラー系絡みと幅広い分野で実績のあるKen Scottを迎え
制作された大傑作3rd”Crime of the Century”にてプログレ/アート色を残しながらもバンド独自のポピュラー色を上手く打ち出した感がございます。
ツインヴォーカルの陰陽という対比を上手く生かし起伏を付けつつ、大作主義志向の大仰さを生かしながらコンパクトに纏めた粒揃いの楽曲が揃うもの(Ken Scottの貢献の感)。
時代は1974年というプログレッシヴ・ロックのみならず大傑作・歴史的大作・名作が揃う時期のリリースではございますが、出色の出来。
1974年を境として大作主義に辟易した大衆がアンダーグラウンドで台頭しつつあったパンクに注目。こういったシーンが衰退していく中で大成功を収めていったこの”Supertramp”。
リリース後はかなりの高評価。セールス/チャートアクションも非常に好調。アメリカでも結構な成功を収め、全盛期そして世界的な大成功の大きな足掛かりとなった感がございます。
全米での好評に手応えを感じたバンドは作品制作を継続し成功を収めつつもパンク/ニューウェイヴ台頭・全盛期と化しこの手の音楽性を時代遅れと見做す英国シーンに徐々に見切りをつけ、
傑作”Even in the Quietest Moments...”制作時よりアメリカへと活動拠点を移動。
また作曲面もRoger Hodgson/Richard Davisの共作名義ではあるもののそれぞれ持ち寄った単独原曲に手を加え、更にバンドでアレンジを施すスタイルとなり、
(ジャンル問わずで各ミュージシャン/バンドが新しい音楽性を模索していた七十年代後半に)八十年代という新しい時代を睨み、音楽性もプログレ色を残しつつRoger Hodgsonを中心としてよりポピュラー化を強めていく事となります......
再びKen Scottを迎えたものの前々作は創作期間があまりに短く”Crime of the Century”用に準備したものの不採用となった楽曲に新たなアレンジを施したものを中心に制作。
”Crime of the Century”程ではないものの成功は収めますが、創作面がスケジュールの短さで制約され過ぎた事を反省。
前作では初期と同じセルフプロデュースとは言えKen Scottから学んだノウハウを応用し満を持して制作に臨み、成功を収めた事が強い自信となった模様。
”Breakfast in America”では前作の制作エンジニアだったPeter Hendersonを共同プロデュースに抜擢、音造りも正確さを生かした空間を生かした立体感のあるもの。
(後々にオーディオ・ファン御馴染みAudio Fidelity社の音源選択に適い、非常に優秀な録音でございます)
(創作面を含め時代性を意識しつつ)相当意欲的に制作に臨んだ模様でございます。
前作の更なるポピュラー化を一層進めたもので、英国特有の叙情性は残されているもののメジャー感が強められており陰鬱さは非常に薄いもの。
Supertramp特有のポピュラー感強いメロディアスさを強調し躍動感はあるものの大仰さは控え、非常に洗練されたコンパクト感のあるものとなっております。
”Supertramp”自体は広義的にプログレッシヴ・ロックの範疇に入るバンドという事もあり、作品タイトルからコンセプト的と捉えられる面がございます。
母国英国から米国へと活動拠点を移した事から来る生活習慣や文化の違いに戸惑うバンド自身の姿を歌詞に認めた感があり、米国という異文化圏に生きる英国人の戸惑いがテーマになっている感がございます。
後にRoger Hodgson/Richard Davisの確執が取り沙汰されますが、制作では意外とあまりなかった模様。
制作時のアイデア相違によるミュージシャン特有の争いはあったものの確執という程ではなかった模様で、Roger Hodgson提唱のポピュラー化が上手くバンドに浸透していた感がございます。
但し、バンドの音楽性が分離している感。
Roger Hodgson主導の(10ccやElectric Light Orchestraに繋がる)アート/ポピュラー面とRichard Davis主導の英国プログレッシヴ・ロック・バンドとしてのアート面が「陰陽」の如く無意識的に楽曲やパートで分けられた感があり、
それが後の両者の確執を感じさせる感がございます........................
リリース後は大ヒット。ツアーも長期化の上に大成功。
バンドは順風満帆となりますが、あまりの大成功がバンドに疲労や(ビジネス面から来る御馴染みの)創作圧力となり冷却期間が必要となり、渇望されていたライヴ盤制作で間を置く事となります.......................
大成功は収めたもののアート面を重視する創作双頭の一人Richard Davisがよりポピュラー化するバンドの有り方や音楽性に疑問を持ち始める事となり、
相方たるRoger Hodgsonとの確執が急激に始まる事となります............
さて今作。
ライヴ盤制作用に数か所で録音を敢行。サンプル音源を基にバンドが収録音源候補を絞るもののパリでの録音を気に入る事となり、
ライヴ・コンピレーションではないライヴ盤制作に方針統一。
ライヴ盤となればオーヴァーダビングや修正が多く成されるものでございますが、こちらはコーラス追加とJohn Helliwellのキーボード修正程度の模様。
また(オーディオファン御馴染み)著名エンジニアBernie Grandman制作もあり、音質は非常に優れたもの。
あまりの録音の良さで過剰オーヴァーダビング等々の批判を受けますが、作品として音質等の精度を高めた事から来る感がございます。
演奏・アンサンブルの纏まりや丁寧さが感じられるもので、そもそもライヴバンドとして非常に評価が高かった事が伺えるもの。
また、選曲が非常に興味深いもの。
かの大傑作「Crime of the Century」から殆ど選曲されており、大成功を収めても尚プログレッシヴ・ロックとしての姿勢を残した感がございます。
現在ではジャンルを超えアルバム再現ライヴが行われる事が珍しくないものとなりましたが、その先駆けと言う感がございます。
今作はライヴ盤とは言え大ヒット作ではございますが、シングルヒットを含めながらも作品指向の楽曲が揃うもの。
当時のアナログ盤の時間制約もあり完全収録は成されませんでしたが(大作主義系楽曲含む)過去作”Crime of the Century”重視もあり、敢えてヒット楽曲を外すという驚きのもの。
正直聴き手を選ぶ感のある作品ではございます。
またエンジニアがオーディオファンに名高い人物という事で録音や制作の良さもあり、リリース当時オーディオファンに重宝され高く評価された感がございます。
(六十年代後半~七十年代~八十年代中期にかけて)如何にこの時代の音楽ファンの音楽感性が豊かであったかが判る作品の一つでございます.......................................................................
この機会に是非。
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